2016年1月31日日曜日

第244回 独立時計師 菊野昌宏 - Tokyo FM





第244回 独立時計師 菊野昌宏 - Tokyo FM



菊野昌宏さんのWEBサイトはこちら!

www.masahirokikuno.jp/

価格!! サイト


鶴田真由  ウィキペディア  サイト



 ラジオで聞いて、いいな、ほしいな、と思って検索してびっくり。





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なぜ「手作業」なのか。
以前の彼は多くの人々が考えるように、時計を作るためには、大掛かりな機械やたくさんの工具、立派な設備、潤沢な資金が必要だと思っていました。
そして彼には機械も工具も設備も資金もなかったので、時計を作ることは不可能だとあきらめていました。
  そんな時、和時計の最高傑作、「万年時計」を分解し調査するプロジェクトの番組を見る機会がありました。その中で、ひとつの歯車が紹介されていました。昔の日本の時計師が一歯一歯ヤスリだけで削りだした歯車でした。それを見て、歯車は専用の機械とカッターで作るものと思っていた彼は衝撃を受けました。そして昔には、現代のような優れた工作機械もコンピューターも存在しないという、当たり前の事実に気がつきました。
 何よりもその歯車には、時計を作り上げようとする時計師の強い意志と情熱が感じられました。
  彼は強く思いました。「意志と情熱があれば、部品は手作業で作れる。思いのこもった部品で時計が作れる。」と。
こうして「手作業」という彼のスタイルが確立したのです。 
サイトより


万年時計 PDF  YouTube 

田中久重(1799.9.18-1881.11.7)は1851年にこの時計を製作し­ました。
彼は江戸時代後期から明治時代にかけての日本の技術者であり発明家で、後の東芝創設者­の一人となる等、日本のエジソンあるいはからくり儀右衛門と呼ばれていました。
この時計は天球儀、和時計、二十四節気、曜日、洋時計(時報も)、十干十二支、月齢の­7つの機能を備え、ゼンマイで駆動し一度巻くと巻き直すことなく1年間作動することが­可能で、1000点を越える部品のほとんどを彼自身が簡単な道具で製作したと伝えられ­ています。

文字書き人形 YouTube


現代日本の時計の企業でも実現が難しい万年時計の和時計
文字盤の位置を自動で変化させることで、昼夜の長さの変化に対応して一時刻(いっとき)の長さが変わる不定時法に自動で対応する。久重はこれを回転往復運動を応用することで解決した。通常ぜんまい動力からは一方向の回転しか生まれないが、虫歯車と名付けられた独創的な歯車に互い違いに2枚の片歯車を組み合わせることによりこれを可能にしている。この機構はこの万年時計以外では世界のどの機械でも使用が確認されておらず、セイコーの時計技師で戦後数々の独創的技術を開発して同社を世界的企業に成長させることに貢献した土屋榮夫も、このような機構は「考えたこともなかった」と感嘆している。

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