東大和市郷土博物館 常設展示
内野杢左衛門
記事 「里正日誌」を原文で読む
ブログ 幕末多摩・ひがしやまと
「恐れながら書付をもって願い上げ奉ります
江川太郎左衛門代官所の支配である武州多摩郡蔵敷村小惣代名主の杢
左衛門が申し上げます。村の百姓藤助の次男銀蔵は今年28歳になります
が、農業の仕事をせずに大酒を好み、所々歩き回り、その上親である藤助の
思う所に反発し酒乱の上、度々喧嘩や口論に及び、親類や組合は申すに
及ばず、役人様方がつとめて意見など仰っても、さらに取り合わず大変当惑
しております。なにとぞ格別のご慈悲をもって銀蔵を召し出され、お説教を
していただきますようお願い申し上げます。以上。
元治元年5月
杢左衛門
木村樾(えつ)蔵様 」
「恐れながら書付をもってお慈悲を願い上げ奉ります
武州多摩郡蔵敷村
百姓 藤助倅 銀蔵28歳
右のものが博奕、その他悪事に関わったという噂をお聞きになり、近く村を
お廻りになられた時にお召取りになり吟味されている中ですが、しばらくご猶予
を願い上げます。銀蔵は心身とも実に厚く承り正すところ、犯罪に関わった事は
一切ないのですが、日頃の行いが不真面目で農業を怠り大酒を飲み、方々を
歩き回ることから、自然とあいつはいかがなものだろうかという噂が立ち、今さら
に今までの非行を悔いて重々恐れいっております。今後はきっと改心し農業に
帰りますので、ぜひともお慈悲を願い上げくれるよう私どもに取りすがり、ただ
共に歎き不憫に思いますので、お上を恐れずも嘆願奉ります。何とぞ格別のご
仁恵をもってこのたびのことはお許しなされますよう、村民一同、ご慈悲のご沙汰
を願い上げ奉ります。以上。
江川太郎左衛門御代官所
武州多摩郡蔵敷村
百姓 藤助親類
元治元年5月27日 百姓 籐七
組頭 平五郎
名主 杢左衛門
松村忠四郎御代官所
武州入間郡所沢村 名主 助右衛門
江川太郎左衛門御代官所
武州多摩郡八王子宿 名主 三郎兵衛
同 七郎兵衛
関東取締出役
木村樾蔵様 」
鎌田訥郎 かまたとつろう
参考 4 三多摩移管の政治的背景 記事
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村山貯水池の建設
明治45年建設決定
宅地 一坪1.6円 、墓地 一坪1.4円
田 一坪0.9円 、 畑 一坪0.7円 、山林・原野 一坪0.4円
当時の物価
お酒 1升 1円 たばこ:ゴールデンバット1円
→ 約1000倍すると今の物価になる。 坪1600円!
参考 Yahoo!知恵袋
大正時代の1円って今で言うとどのくらいの価値があったのですか?
日本銀行が記録している企業物価が 1つの参考材料になりますが、大正時代では曖昧なので、大正2年と、大正15年を例にすると、計算式は、2009年の企業物価指数664.6を、1913年の指数0.647と、1926年の指数1.157でそれぞれ割ってみれば、いいということになります。
で、
664.6÷0.647=1,027.2
664.6÷1.157=574.4 となるので、
大正2年の1円は現在の約1027倍の価値があり、大正15年の1円は現在の約574倍の価値があるということです。だから一万円あれば家や車が買えたということです。
YouTube 強情島
参考
ブログ 心に残るひと時求め
こはん茶わん・はづき
TEL. 042-511-6101営業時間:11:00~17:00(金・土曜定休)
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